「呼吸筋トレーニングって、実際どうなの?」
「呼吸筋トレーニング器具のエアロフィットが気になる」
「エアロフィットについて、実際の使用感や効果があるのかを知りたい」
こんなお悩みが解決できます。
呼吸筋を鍛えることで、マラソンでの持久力UPが期待できます。
その呼吸筋を鍛えるためのトレーニング器具である「エアロフィット・アクティブ」の販売会社の方から、商品を提供していただきました。
そこで今回は、提供いただいた「エアロフィット・アクティブ」を、実際に約2ヶ月間使ってみた感想を、レビュー記事という形でご紹介させていただきます。
この記事を読むことで、「エアロフィット・アクティブ」の特徴が分かり、実際に使ってみた感想を知ることで、自分にとって購入する価値のあるトレーニング器具かどうかが分かります。
この記事を書いてる僕は、2つの医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有している日本で唯一のランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
呼吸筋トレーニングとは?
呼吸筋トレーニングとは、呼吸筋に適度な負荷刺激を加えることで、その強化を図る方法です。
「呼吸筋」は、肺の周りを囲むようにある複数の筋肉の総称で、息を吸うときに胸を広げる筋肉を「吸息筋」、息を吐くときに胸を縮める筋肉を「呼息筋」と呼んでいます。
呼吸筋トレーニングの方法として、風船を膨らませる、お腹に重りを乗せて呼吸をする、専用の器具を使うなどの方法があります。
呼吸筋を鍛えることで、心肺機能の向上や運動パフォーマンスの向上が期待されています。
マラソンの持久力UPに繋がる
マラソンの持久力UPを目的として、呼吸筋トレーニングを活用することができます。
マラソンを走っていて、1〜2時間が経過すると、呼吸筋の疲労が現れ、脚の筋肉への血流が抑制され始めます。
走ることよりも、酸素を取り入れることの方が重要なので、呼吸に関わる筋肉に血液を送ることが優先されるからです。
そうすると、脚の筋肉に充分な血液が流れなくなるため、運動パフォーマンスが低下してしまいます。
呼吸筋は、鍛えることで疲れにくくなります。
呼吸筋が疲れにくくなると、脚への血流量の減少を防ぎ、結果として「マラソンの持久力UPに繋がる」ということです。
「エアロフィット・アクティブ」のレビュー
今回ご提供ただいた「エアロフィット・アクティブ」を、以下の5つに分けてレビューさせていただきます。
①エアロフィットとは?
②使い方
③使ってみた感想
④注意点
⑤こんな人におすすめ
①エアロフィットとは?
エアロフィットは、呼吸筋を鍛えることができる専用のトレーニング器具です。
病院や救助隊のための医療機器を開発、製造するデンマークの国際的な医療技術企業AMBUによって設計開発されたもので、日本では株式会社アオイロが日本総代理店(エアロフィット・ジャパン)となっています。
「エアロフィット・アクティブ」と「エアロフィット・プロ2.0」の2種類あり、その大きな違いは、肺活量などの「肺機能が測定できるかどうか」です。
アクティブは測定機能なしでその分価格は控えめ、プロは測定機能ありでその分価格は高くなっています。
息を吸うときに胸を広げる「吸息筋」と、息を吐くときに胸を縮める「呼息筋」の両方に負荷をかけられるようになっていて、強度をダイヤルで簡単に調整することができるのが、他にはないメリットと言えます。
今回は「エアロフィット・アクティブ」を提供していただいたので、そのレビューをさせていただきます。
②使い方
基本的な使い方は、「器具を口に加えて、呼吸をする」だけです。
さらに、左右のダイヤルを回すことで、呼気と吸気のそれぞれの強度を変更することができます。
専用のスマホアプリがあるため、まずはダウンロードして初期設定をしましょう。
専用アプリでは、6種類のトレーニングメニューのガイダンスや、トレーニング履歴の閲覧ができるようになっています。
ホームでは、6種類のトレーニング方法の中から、日替わりでメニューを提案してくれるので、「トレーニングを開始する」を押しましょう。
ダイアルの設定を指示してくれるので、その通りに設定します。
後は、アプリの指示通りに呼吸を行うだけでOK。
ディスカバーでは、6種類のトレーニングメニューから、自分で好きなものを選択することができます。
レベル設定は「初級」「中級」「エキスパート」の3段階で選択することができ、「吸気機能」以外のメニューは、時間を1〜10分の間で自由に選択することができます。
トレーニングに慣れてきて、自分で好みのトレーニングメニューや強度の調整をしたい場合は、ディスカバーを使ってみるといった使い方だができます。
アクティビティでは、今までのトレーニングの履歴を確認できるようになっています。
どれだけトレーニングをしてきたかが、ひと目で分かるようになっています。
1日でもサボってしまうと、「現在のトレーニングストリーク」が0日になってしまうので、モチベーションの管理に活用できます。
③使ってみた感想
使い方が簡単
アプリが提案してくれるメニューを、画面を見ながら実施するだけでいいので、トレーニング方法はいたって簡単です。
左右のダイヤルで自在に強度設定を変えることができるので、トレーニングに慣れてきたら、段階的に強度を高めることができるのも、使いやすくて良かったです。
飽きやすい
使い方がシンプルがゆえに、飽きやすいというのがデメリットと言えます。
初めは6種類のトレーニングを上手くこなすことに楽しさを感じていましたが、3まわりくらいこなすと、段々と飽きてきました。
お風呂に入る前に実施するなど、タイミングを固定してルーティン化すると継続しやすくなります。
トレーニングを継続していくと、段々と強度を上げても呼吸をコントロールできるようになってくるので、モチベーションも保ちやすくなりました。
呼吸筋トレーニングの効果
約2ヶ月間(280分、70セッション)トレーニングした結果、ランニングのパフォーマンスが向上したのかというと…
「分からない」
というのが、正直な答えです。
(正直すぎてごめんなさい...)
なぜなら、呼吸筋の影響は、ランニングのパフォーマンスを決める1つの要因でしかないからです。
呼吸筋を鍛えたことで、僕自身は劇的に走りやすくなったという感じはありませんでした。
呼吸筋の疲労がパフォーマンスに影響するのは、走り始めて1〜2時間と言われているので、フルマラソンを走ってみると、もっと違いを実感しやすいのかもしれません。
やってみる価値はある
トレーニングを継続することで、強度を上げても上手くこなせるようになってくるため、呼吸筋が鍛えられていく実感は持つことができます。
呼吸筋が鍛えられることで、体幹を安定させるインナーマッスルが働きやすくなり、ランニングフォームにプラスの影響があります。
また、呼吸筋を鍛えることで、マラソンの持久力UPに繋がる可能性があり、研究論文でもパフォーマンスの向上がみられたという報告があります。
よって、エアロフィットを使ったトレーニングを取り入れていく価値はあると思います。
ただ、値段は上がりますが、「エアロフィット・プロ2.0」の方が、トレーニングメニューが17種類に増え、肺活量や呼気吸気圧力も測定できるため、よりトレーニングの価値を実感しやすいのではないかと思いました。
④注意点
唾液が出る
器具を口にくわえて呼吸をするためか、器具を口から取り出す際に、唾液が出てしまいます。
初めは自分の唾液をびっくりするぐらい下に垂らしてしまいました。
シンクや洗面台など、器具をそのまま洗える環境で口から取り外すようにしましょう。
乾燥の仕方
毎日トレーニングをしようとすると、洗って次の日に使うまでに乾燥させる必要があります。
本体を平置きにして、ダイヤル部分が横向きになるように乾燥させてしまうと、翌日までに乾燥が間に合いません。
洗って乾燥させる際は、ダイヤル部分が上下になるように乾燥することで、毎日使うことができます。
公式サイトの「使い方ガイド」では、メンテナンス方法が動画で紹介されています。
トレーニングの成果はあくまで主観
「エアロフィット・アクティブ」に関しては、トレーニング成果を数値で測ることはできません。
ダイヤルを回して強度を上げていくことで、トレーニングの成果を実感はできますが、あくまで自分の主観です。
より成果を数値で実感したい場合は、「エアロフィット・プロ2.0」を使用する必要があります。
⑤こんな人におすすめ
僕が実際に使ってみて、「エアロフィット」を使った呼吸筋トレーニングがおすすめだと思う人は、以下のような人です。
①ケガをして走れない人
②マラソンの後半に脚が止まってしまう人
③マラソンのパフォーマンスUPのためにコストをかけられる人
①ケガをして走れない人
ケガをして走ることができない人は、走る以外のトレーニングに取り組んでみるチャンスです。
そのトレーニング方法の1つとして、呼吸筋トレーニングを取り入れてみてください。
走れるようになった時に、今まで鍛えられていなかった呼吸筋をトレーニングしたことで、バージョンアップした自分になることができます。
②マラソンの後半に脚が止まってしまう人
マラソンのレース後半に脚が動かなくなってしまうのは、様々な要因がありますが、その1つが呼吸筋の疲労です。
いつもマラソンのレース後半に失速してしまう人は、呼吸筋トレーニングを取り入れることで、パフォーマンスが改善する可能性があります。
③マラソンのパフォーマンスUPのためにコストをかけられる人
エアロフィットを導入するにはコストがかかります。
マラソンのパフォーマンスUPのためにコストをかけてでも、より質の高い呼吸筋トレーニングをしたいという人は、取り入れてみる価値があります。
購入方法
エアロフィットは、公式サイトやAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングで購入することができます。
公式サイトで購入すれば、45日間の返金保証が付くことがメリットです。
また、メールマガジンに登録することで、5%OFFになる割引クーポンも手に入ります。
まとめ
今回は、「エアロフィット・アクティブ」のレビュー記事をお伝えさせていただきました。
呼吸筋トレーニングは、走る練習以外で、マラソンのパフォーマンスを上げる可能性があるトレーニング方法です。
そして、エアロフィットを活用することで、簡単かつ効率的に、質の高い呼吸筋トレーニングをすることができます。
また、今回は呼吸筋トレーニングとしての活用でご紹介しましたが、深い呼吸をすることは、マインドフルネス瞑想にも繋がります。
疲労回復力や集中力の向上、ストレス耐性がつくなどの効果が期待できるため、こちらを目的に取り入れてみるのもいいですね。
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