大会に向けてどんな準備をしたらいいのか分からない。
フルマラソンに向けての調整方法や、何か準備しておくことがあれば知りたい。
こんなお悩みが解決できます。
大会1週間前にもなると、どんなふうに過ごせばいいのか不安になりますよね?
フルマラソンの1週間前になって頑張って走る練習をしたところで、かえって疲労が蓄積してしまい、パフォーマンスを落としてしまいます。
走る練習のピークはレース本番2週間前には終えておいて、疲労を抜くためにも、2週間前からは練習の強度を徐々に落としていくことが理想です。
また、走る練習はできないけど、レース本番に向けてパフォーマンスを上げるためにできることはまだまだあります。
そこで今回は、大会1週間前でも間に合う、大会に向けてやっておくべき調整方法をお伝えします。
この記事を読むことで、よりベストな状態にコンディションを整えて、自信を持って大会本番に臨むことができるようになります。
この記事を書いてる僕は、2つの医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有している日本で唯一のランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
練習量の調整
大会1週間前にもなると、練習するというよりは、いかに調子を落とさないかつ疲労を残さないように本番を迎えられるかが大切になります。
マラソン完走を目指す方なら、月水金の3回or火木の2回をレースペースで5km走る程度に抑えましょう。
例えば、5時間切りを目指している方なら、キロ7分ペース程度で5km走る練習をすることになります。
走るペースは落とさず走る距離を落とすことで、調子を落とさず疲労を残さない調整が可能になります。
レース前日は事前エントリー等で移動が多くて疲れることもあるため、走る練習は完全オフにしておきましょう。
どうしても走らないと不安な方は、軽く20分程度なら走っていただいても大丈夫です。
ウォーターローディング
フルマラソンを走るとなると、長時間運動し続けることになります。
そうすると、汗を大量にかきます。
冬のマラソンであっても、こまめに水分を補給しておかないと、身体の水分が足りなくなって脱水症状になってしまったり、脚がつってしまったりする恐れがあります。
レース中の給水で必要な水分量をまかなえればいいのですが、走っている最中に吸収できる水分量は限られているため、走り続けるために必要な量を満たせない可能性もあるのです。
そこで対策をしておくのが、ウォーターローディングです。
1週間前から少しずつ水を飲んでおいて、体内の水分量を満たしておくことで、脱水症状や脚のけいれんを予防します。
具体的には、1日の中で1回あたりコップ1杯約200mlの水を、8~10回に分けてこまめに補給していきましょう。
爪のケア
フルマラソンでは、いつも以上に爪に負担がかかり、爪が血で黒くなってしまったり、爪が剥がれてしまったりする恐れがあります。
そこで対策をしておきたいのが、1週間前に足の爪を切っておくことです。
爪切りを使うと、たまに切り過ぎてしまうことがあるので、心配な方は爪ヤスリで少しずつ整えてあげて下さい。
丸く切るというよりは、端っこは少し残して四角く切ってあげると、爪の食い込みを防ぐことができます。
もし、前日に切り過ぎて失敗したら最悪ですよね?
多少失敗しても大丈夫なように、1週間前には爪を整えておきましょう。
禁酒・ノンカフェイン
大会1週間前からは、ビールなどのアルコール、コーヒーなどのカフェインを控えましょう。
フルマラソンを走るとなると、内臓にも負担がかかります。
少しでもいいコンディションで本番に臨みたいのであれば、肝臓に余計な負担をかけるアルコールは控えましょう。
また、フルマラソンは長時間の運動になるため、トイレに行きたくなることがあります。
大会会場のトイレは混雑することが多く、トイレに行くことで大幅なタイムロスをすることになってしまいます。
できるだけトイレの回数は少なくしたいですよね?
そこで、1週間前から利尿作用のあるカフェインを控えて、体内からカフェインを排出しておきましょう。
コーヒー、緑茶、栄養ドリンク、エナジードリンクなどは特にカフェインが多く含まれているので控えておきたいですね。
睡眠リズム
本番に向けて、睡眠のリズムを整えていきましょう。
スタート時間の3~4時間前には起床すること
睡眠時間は7~8時間確保すること
の2つを満たせるように、1週間前から睡眠リズムを整えていきます。
マラソンのスタート時刻が09:00スタートだとすると...
就寝時間 → 22時
起床時間 → 5時~6時
となります。
できるだけ本番と同じリズムで生活することによって、本番当日の朝もいつも通りの調子で動くことができます。
反対に、睡眠のリズムが崩れていればいるほど、当日のパフォーマンスは低下しやすくなります。
本来なら2週間以上かけてリズムを整えるのが理想ですが、仕事などの影響でなかなか調整が難しい方も多いと思います。
それでも、せめて1週間だけでもできる範囲で調整するようにしてみて下さい。
コースチェック
大会1週間前の段階には、当日自分が走るコースを頭の中で把握しておきましょう。
コースの全体像
折り返し地点
高低差
給水や給食の位置
トイレの位置
など、コースが頭に入っているのと入っていないのとでは、コースが頭に入っている方が精神的な不安が大きく減少できます。
地図もなんの情報もなく、知らない土地を歩くのは不安ですよね?
マラソン大会も同じです。
マラソン大会の場合は、HPにコースマップが掲載されていたり、YouTubeで動画がUPされていたりするので、事前にチェックして自分が走る時のイメージトレーニングをしておきましょう。
僕はコースマップを印刷して、トイレに張り出して毎朝チェックするようにしています。笑
カーボローディング
フルマラソンを走るとなると、エネルギー消費量はかなりの量になります。
そこで、少しでも体内にエネルギーを蓄えておいて、レース中にエネルギーが枯渇するのをできるだけ防ごうというのがカーボローディングです。
マラソン初心者にオススメのカーボローディングの方法は、レース本番の3日前から糖質の摂取割合を増やす方法です。
イメージとしては、糖質の割合を70%程度にします。
食べる量は変えずに、糖質を食べる割合を増やすことがポイントです。
糖質の量を増やして、糖質以外の量を減らさないとなると、本番前に体重増加により身体が重くなって走りずらくなるリスクがあるからですね。
また、
普段口にしないもの
辛いもの
脂っこいもの
生もの
食物繊維
は体調を崩す可能性があるため控えましょう。
丼物やうどん、パスタなどのメニューがカーボローディングには向いていますが、基本的には自分が食べやすいものや、準備しやすいものを食べてもらったら大丈夫です。
当日の流れのチェック
レース前日には、当日の1日の流れをチェックします。
持ち物の確認
起床時刻
朝食時刻
出発時刻
トイレの時間
補給食の時間
スタートするまでの流れをある程度決めておくことで、当日悩んだり時間が足りなくて不安になったりする時間をなくすことができます。
大会参加案内にも目を通しておきましょう。
受付場所や会場内のトイレの場所など、把握しておくだけで、会場到着後の余計なストレスを防ぐことができます。
マラソン大会当日に何を持っていったらいいのか分からない方のために、持ち物チェックリストを載せておきますのでご活用ください。
マラソン当日の持ち物チェックリスト
☑️ 大会要項・大会プログラム
☑️ ゼッケン or 引換え証
☑️ ランニングシューズ
☑️ ランニングウェア 上下
☑️ ランニングソックス
☑️ ランニングウォッチ(充電済み)
☑️ 防寒着
☑️ 帽子
☑️ サングラス
☑️ ウエストポーチ
☑️ 手袋
☑️ カッパ or ポンチョ
☑️ タオル
☑️ エネルギージェル
☑️ 水 or スポーツドリンク
☑️ レース後の着替え
☑️ レース着を入れるビニール袋
☑️ 携帯電話
☑️ サイフ
☑️ 健康保険証
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(必要に応じて)
☑️ ティッシュペーパー
☑️ ウエットティッシュ
☑️ ワセリン
☑️ 絆創膏
☑️ 傘
☑️ レジャーシート
☑️ 日焼け止め
マラソン当日の服装は、当日の天気次第で調整できるように3パターン用意しておくといいです。
【パターン1】半袖半パン
【パターン2】半袖半パン+アームスリーブ+カーフスリーブ
【パターン3】長袖半パン+ロングタイツ
というように準備しておけば、当日の気候変動にも柔軟に対応することができます。
マラソン大会では、前日の予報とスタート前の実際の天気が違うことがけっこうあります。
レース直前になって後悔しないように、余裕を持った備えをしておきましょう。
当日の流れがチェックできたら、後はぐっすり眠るだけです。
もし興奮して寝付けなくても、横になっているだけで身体は回復モードになれますので、気にしないようにして下さいね。
1週間の間でしっかり睡眠が取れていれば、前日に少し寝つきが悪かったくらいで、大きくパフォーマンスが下がることはありません。
まとめ
今回は、「フルマラソン本番1週間前から前日までの過ごし方」をテーマにお伝えさせていただきました。
練習量の調整
ウォーターローディング
爪のケア
禁酒、ノンカフェイン
睡眠リズム
コースチェック
カーボローディング
当日の流れチェック
以上の内容をやるのとやらないのとでは、当日のコンディションに大きな差がつきます。
僕自身も、どうしたら当日をより良いコンディションで迎えられるかを考えて、色々と模索してきました。
今回ご紹介した内容は、僕自身の経験をもとにまとめ、実際にお客さんにもお伝えしている内容になります。
正直、最初からこんなこと知ってたら苦労しなかったのになぁと思います。笑
あなたにも同じ苦労はして欲しくないため、今回の内容を活用していただき、フルマラソン本番を存分に楽しんでくださいね!
それでは、また。
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