ランニングの知識

【ランニングフォーム改善】は、先輩ランナーからのアドバイスを真に受けてはいけない

 

お悩み

「同じ悩みでも、人によってアドバイスの内容が違っていて、どれが正しいのかが分からない」

「先輩ランナーの方からランニングフォームについてアドバイスをもらったけど、どうもしっくりこない」

「なんで先輩ランナーによって、言ってることが違ってくるんだろう」

 

こんなお悩みが解決できます。

 


ランナーの方から相談をいただく悩みの中で多いのが「ランニングフォーム」について。

膝や足が痛くなってしまったり、なかなか思うように記録が伸びていかない原因の一つに「ランニングフォームに何か問題があるのではないか?」と考えることがあるのだと思います。

 

そんな時に、ランニングフォームについてアドバイスを求める先の一つに「先輩ランナー」からがあります。

自分より先にランニングを始めていて、自分よりもマラソンの記録を伸ばしている先輩ランナーに聞けば、何か分かるのではないかと思うのも自然な流れだと思います。

 

そこに大きな落とし穴が待っています。

ランニングフォーム改善は、先輩ランナーからのアドバイスを真に受けてはいけません。

実際に、先輩ランナーにアドバイスを求めてみると、言われた通りにやってみてもしっくりこなかったり、人によって言うことが全然違ったりということが起こってきたりします。

 

なぜ、このようなことが起こるのか?

 

今回の記事では、ランニングフォーム改善は、先輩ランナーからのアドバイスを真に受けてはいけない2つの理由を解説していきます。

この記事を読むことで、ランニングフォームを改善していくにあたって、先輩ランナーからのアドバイスを真に受けず、自分に合った改善方法を見つけることができるようになります。

 

 

コンちゃん
この記事を書いてる僕は、医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)を有する数少ないランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスし、200名以上のランナーをマンツーマンで指導してきた実績があります。

 

 

ランニングフォーム改善は、先輩ランナーのアドバイスを真に受けてはいけない

 

ランニングフォームを改善していくにあたって、先輩ランナーのアドバイスを真に受けてはいけない理由は、大きく以下の2つがあります。

 

ポイント

①自分の経験でしかないから

②評価に基づいていないから

 

それぞれの理由を解説し、「では、どのように改善していったらいいのか?」までご紹介していきますね。

 

 

 

自分の経験でしかないから

 

先輩ランナーからのアドバイスの問題点の1つが「自分が走ってきた経験をもとにアドバイスをしている」ことです。

自分が実践して上手くいったので、その経験をもとにアドバイスをするのですが、ここでの問題点は、「自分が上手くいったからと言って、そのアドバイスが全ての人に当てはまるかどうかは分からない」ということです。

 

「腕を振る」ということ1つを取ってみても、ある人は「腕を前に出すように振ったほうがいい」とアドバイスし、ある人は「後ろに引くように振った方がいい」とアドバイスします。

実際には、前に出すように振った方が上手くいく人もいれば、後ろに引くように振った方が上手くいく人もいます。

 

自分の経験だけでアドバイスをするので、同じ「腕の振り方」という悩みでも、アドバイスの内容が違ってきてしまうのです。

しかも、自分が実践してみて結果が出た内容なので、そのアドバイス自体は間違っている訳ではないというのが、問題を分かりにくくさせています。

 

 

評価に基づいていないから

 

もう1つの問題点は、「評価に基づいてアドバイスしていない」ことです。

 

一人ひとり筋力も違えば柔軟性も違います。

「効率的なランニングフォームに改善したい」と一口に言っても、改善していくアプローチ方法は人によって変わってきて当たり前なのです。

そのためには、その人のランニングフォームの「どこに問題があるのかを評価」してあげる必要があります。

 

僕の実際のレッスンでは、「走り方」だけではなく、「立ち方」「左右バランス」「筋力」「柔軟性」「練習メニュー」「シューズ」など、様々な視点でその人が抱えている悩みに対する問題点を評価していきます。

 

例えば、同じ「膝の痛み」という悩みであっても、重心の位置に問題がある人もいれば、左右の筋力差に問題がある場合もあります。

重心の位置に問題がある場合は、その問題を改善するためのアプローチ方法があり、左右の筋力差に問題がある場合のアプローチ方法とは当然違ってきます。

 

先輩ランナーからのアドバイスは、この「評価」という過程が抜けてしまっているため、アドバイス通りやってもしっくりこないということが起こってくるのです。

これは、本やネットの情報も同じですね。

正しくその人を「評価」してこそ、本質的な意味でのランニングフォーム改善ができるのです。

 

 

 

 

どのように改善していったらいいのか?

 

先輩ランナーからのアドバイスを真に受けてはいけない理由は分かった。

「では、どのように改善していったらいいのか?」

最後はこの話をさせていただきますね。

 

一番のおすすめは、「評価に基づいた指導ができるランニングの専門家」に診てもらうことです。

客観的にあなたのフォームを評価し、その評価に基づいた改善方法を提案してくれるランニングの専門家に診てもらうことが一番の近道です。

ランニングフォームに限らず、「髪が切りたかったら美容院へ」「熱が出たら病院へ」など、何か困ったことがあれば、その道のプロに任せるのが一番早いですよね?

 

ただ、ランニングの専門家に依頼すると、ある程度の費用がかかるのも事実です。

あまり費用をかけられないという方は、次の方法を試してみてください。

 

①先輩ランナーからのアドバイス、本やネットなどから情報を集める

②集めた情報から1つを選び、1ヶ月間と期限を決めて実践してみて、身体の変化を見る

③決めた期限を過ぎても変化を感じられない場合は、他の方法を試してみる

 

期限を決めずに、あれもこれもと手を出してしまっては、中途半端になって結果的に何も上手くいきません。

期限を決めて一つ一つ実践して行くことで、時間はかかりますが、いずれはあなたに合った改善方法にたどり着くことができます。

 

 

まとめ

 

今回は、「ランニングフォーム改善は先輩ランナーからのアドバイスを真に受けてはいけない2つの理由」についてお伝えさせていただきました。

 

話をまとめますね。

 

【自分の経験でしかないから】

・先輩ランナーからのアドバイスの問題点の1つが「自分が走ってきた経験をもとにアドバイスをしている」こと

・自分が上手くいったからと言って、そのアドバイスが全ての人に当てはまるかどうかは分からない

・自分の経験だけでアドバイスをするので、同じ「腕の振り方」という悩みでも、アドバイスの内容が違ってきてしまう

 

【評価に基づいていないから】

・「効率的なランニングフォームに改善したい」と言っても、改善していくアプローチ方法は人によって変わってきて当たり前

・そのためには、その人のランニングフォームの「どこに問題があるのかを評価」してあげることが必要

・先輩ランナーからのアドバイスは、この「評価」という過程が抜けてしまっている

 

【どのように改善していったらいいのか?】

・評価に基づいた指導ができるランニングの専門家に診てもらう

・情報を集め、期限を決めて一つ一つ試していく

 

と言うお話しでした。

 

今回、この記事を書こうと思ったきっかけは、元箱根駅伝ランナーの方から指導を受けたというお客さんが、型にはめたような指導しかしてもらえず、何も変わらなかったと僕の所に相談に来たことからでした。

 

結局は、元箱根駅伝ランナーだからといって、自分の経験だけに基づいた指導をしているか、その人の問題点をしっかりと評価して、評価に基づいた指導をしているかで、得られる結果が全然違ってくるということです。

 

リハビリの業界では当たり前のことなのですが、ランニングやマラソン指導の業界では、まだまだ「評価」という視点が抜けているように思います。

僕自身も、ランナーの皆さんのお役に立つような情報発信を通して、一人ひとりの問題に合ったランニングフォーム指導が当たり前になるように頑張ります。

 

それでは、また。

 

 

PS.
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