
「北九州マラソンってどんな大会なんだろう?」
「参加を検討しているので、北九州マラソンに関する情報を、実際に参加した人から聞きたい」
「北九州マラソン当日の移動も含めた流れを知りたい」
こんなお悩みが解決できます。
先日、福岡県北九州市で行われた「北九州マラソン」に参加してきました。
今回の記事では、大会レポートという形で、大会情報や当日の流れをご紹介させていただきます。
この記事を読むことで、来年以降に参加を検討する際に、詳しい情報を得ることができます。

この記事を書いてる僕は、医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有しているランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
北九州マラソン2025 大会情報
【大会の魅力】
北九州マラソンの魅力は、風が強くなければ記録を狙いやすい高速コースでありつつ、海沿いコースの美しい景観を楽しみながら走れることです。
地元の方々の声援も温かく、地方大会としては沿道応援の数も多いので、所々の応援スポットで元気をもらいながら走ることができます。
また、北九州市の中心街であり、のぞみ新幹線の停車駅でもある小倉駅から全て徒歩圏内に、受付会場やスタート地点、フィニッシュ地点があり、アクセスに優れているのも大きなメリットと言えるでしょう。
【日程】
2/16(日)
09:00 スタート
※毎年2月の第3週日曜日
【エントリー時期】
8月1日(木) 10:00〜9月2日(日)20:00まで
【参加費】
14,500円+決済手数料
【定員】
10,800名
【コース】
【レース攻略】
スタートから5km過ぎまでは、約40mの高低差があります。
緩やかに上っていくのと、スタート直後でまだ体力があるということもあって、そんなにしんどく感じずに走ることができます。
上り坂なので、体感と比べるとペースは上がりません。
ここで無理にペースを上げないように注意が必要です。
6km手前からは坂を下っていきます。
この下り坂を上手く利用して、予定しているレースペースまで徐々に上げていきましょう。
15kmを過ぎるあたりまでは、細かなアップダウンがありますが、16km以降はほとんどフラットコースになっています。
コース攻略のポイントとなるのは、 門司港で折り返してからの32km以降です。
例年、ここから向かい風が始まります。
32kmという体力的にきつくなってくる距離に向かい風が加わるので、精神的なダメージも大きくなりやすいところです。
よって、32kmからは風の影響を受けることを想定して、失速を最小限に抑えられるように、体力を温存しておく必要があります。
ちなみに、今回はこの向かい風がなかったため、風の影響を受けることなく走ることができたラッキーな年でした。
まとめると、
・5km過ぎまでの上り坂は無理にペースを上げない。
・6km手前からの下り坂でペースを徐々に上げる。
・門司港で折り返して、32kmまで体力は温存しておく。
・32km以降は向かい風と戦う気持ちの準備をしておき、失速をできるだけ抑える。
このようなイメージで走って、北九州マラソンのコースを攻略してみてください。
【天気】
●天気
→曇りのち晴れ
●気温
→最低・・・6.3℃ 最高・・・・13.8℃
【制限時間】
6時間
【アクセス】
●スタート地点
北九州市役所前
・JR小倉駅小倉城口(南口)より 徒歩15分
・JR西小倉駅南口より 徒歩10分
・モノレール平和通駅より 徒歩10分
・モノレール旦過駅より 徒歩10分
●フィニッシュ地点
西日本総合展示場1F
・JR小倉駅小倉新幹線口(北口)より 徒歩5分(ペデストリアンデッキ直結)
【ペースメーカー】
・2時間50分 (Aブロック前方)
・3時間 (Aブロック前方)
・3時間30分 (Aブロック後方)
・4時間 (Eブロック前方)
・4時間30分 (Fブロック中央)
・5時間 (Gブロック中央)
・5時間30分 (Hブロック中央)
・6時間 (Hブロック後方)
【給水・給食】
【参加特典】
●受付時
→スポーツタオル
→防寒ポンチョ
→せっけんハミガキ
●完走後
→完走メダル
→アクエリアス
→おさかなのソーセージ
→メロンパン
【参加案内】
https://kitakyushu-marathon.jp/wp-content/themes/kks/img/home/participants_guidance2025v02.pdf
【リザルト】
北九州マラソン2025 大会レポート
大会前日
土曜日の午前中に新幹線に乗って、昼前には小倉駅に到着。
北九州マラソンは前日受付が必要ですが、小倉駅から受付会場までは徒歩5分。
しかも、ペデストリアンデッキ直結で行けます。
エキスポ会場は年々規模が縮小されてきているようで、大きな盛り上がりはなく、混雑もしていないので、スムーズに受付ができました。
成人式のド派手さで毎年ニュースになる北九州らしく、「完走上等」のようです。
受付を済ませたら、宿泊予定のホテルに荷物を預けに行きました。
今回宿泊したホテルは、「西鉄イン小倉」です。
小倉駅から徒歩5分、スタート地点とフィニッシュ地点からも徒歩10分程度の抜群の立地です。
さらに、大浴場とサウナ・水風呂付きという、僕の欲しい条件をバッチリ満たしてくれているビジネスホテルでした。
ホテルに荷物を預けたあとは、せっかく北九州まで来たので観光に出かけます。
小倉駅から電車で21分で着く門司港に行きました。
ここは、レース当日の折り返し地点でもあるので、コースの下見も兼ねています。
コースマップ上では、少し複雑なルートに見えていましたが、実際に現地で見ることで、当日に走るイメージができて良かったです。
門司港名物の「焼きカレー」や「関門海峡ミュージアム」、あのアインシュタインも宿泊した「旧門司三井倶楽部」などの観光を楽しみ、また小倉に戻ります。
夕食は、北九州のソウルフード「資さんうどん」にしました。
小倉駅周辺には1店舗しかないので、当日はランナーらしき人でいっぱいでした。
夕食を済ませたら、ホテル近くのコンビニで明日の朝食の買い出しへ。
明日の準備や出発時間を再度確認して、22時半ごろには就寝しました。
会場到着からスタートまで
朝は5時半に起床。
シャワーを浴びて身体を目覚めさせてから、6時前に朝食。
どこに行っても同じものが食べられるように、朝食はコンビニ食で統一しています。
・おにぎり2個
・カップみそ汁 1杯
・バナナ 1本
・カステラ 1切れ
・オレンジジュース 1パック
朝食を食べた後は、6時45分頃に一旦ホテルを出発。
会場までのルートとスタートブロックの位置を確認し、7時の手荷物預かりが開始してすぐに手荷物を預けました。
手荷物を預けたら、またホテルに戻ります。
こうすることで、スタートブロック閉鎖時間までの約1時間半を、ホテルの部屋で快適に過ごすことができます。
スタートブロック閉鎖時間が8時45分なので、最後のトイレを済ませて、8時半にホテルを出発。
スタート会場の勝山公園で、軽く走って身体の動きを確認し、閉鎖時間ギリギリにスタートブロックに入りました。
今回はスピードランナー枠で申し込んでいたので、SAブロックでした。

Screenshot
レース中
今回のレースの目標は、「2時間55分切り」です。
自己ベストが2時間58分なので、約4分の更新を目指します。
2時間55分切りは、イーブンペースだとキロ4分8秒ペースになります。
後半の向かい風に備えて、門司港で折り返すまでは、キロ4分5秒ペースを目安に走る作戦です。
今回は記録狙いのため、給食エイドは全部スルーします。
9時のスタートから7秒遅れでスタート地点を通過しました。
ギリギリまでホテルにいて、スタートブロックの最後列にいての7秒なので、大きなストレスなくスタートを切ることができました。
スタートしてから5kmまでは上り基調のコースだと頭に入れていましたが、スタート直後の高揚感があるため、坂道を走っているしんどさはほとんど感じませんでした。
スタート直後は道幅が狭くて混雑するという口コミもありましたが、SAブロックスタートだと混雑は1kmくらいまでです。
6km手前からは下り坂が始まるため、同じ感覚で走っていてもペースが自然と上がります。
イオンモール周辺は沿道の応援も多くなるため、テンションも上がって、10kmくらいまではキロ4分を切るペースで走れてしまいました。
このまま行けそうな感じもするくらい呼吸は楽だったのですが、ここで調子に乗ると、後半に痛い目に合うのがマラソンです。
10km以降はちょうど下り坂基調のコースから、細かなアップダウンのあるコースに変わったため、ペースを作戦通りのキロ4分5秒ペースに戻していきます。
15kmを過ぎたところで、「モルテンジェル160」を投入しました。
ハーフ手前でゴール会場の横を通って行くのですが、まだまだ余裕はある感じ。
ここで早く終わりたいと思ってしまうと、レース後半がつらくなってしまいます。
ゴール会場を横切り、門司港に向かっていくのですが、ここは沿道応援が少なくなり、応援スポットがたまにあるだけで、淡々と走っていく区間になります。
27kmを過ぎたところで、2回目のジェル「アミノサウルスジェルエリート(カフェイン入り)」を投入しました。
30kmを過ぎて、門司港エリアに入ってくると、淡々と走ってきた雰囲気とはガラリと変わり、沢山の方々が迎えてくれます。
門司港エリアの応援から元気をもらい、いよいよ32kmからは向かい風と戦う勝負区間だ!
と、思っていたのですが、強烈な向かい風どころかほとんど風はありませんでした。
とは言っても、32kmを過ぎるとペースは上がらなくなってきます。
キロ4分10〜15秒ペースでは収まるように、無理せずペースを維持します。
来た道を戻っていくので、距離感覚が分かりやすく、すれ違うランナーや海沿いの景観を見ながら走れることで、しんどさを紛らわすことができました。
35kmを過ぎたところで、「マグオンエナジージェル」で最後のエネルギー補給。
本当は37kmからのラスト5kmを上げるつもりで準備していたけど、目標タイムは達成できそうだったので、ここからスパートをかけるメンタルにはなれず。
そのままペースを維持し、ラスト1kmで少しだけスパートをかけてフィニッシュ!
目標達成です!
ちなみに、ラップタイムはこんな感じになりました。
レース後
ゴール後は、完走メダルを受け取り、計測チップを返却します。
その後、アクエリアス、メロンパン、おさかなのソーセージを受け取りました。
荷物の受け取りと更衣室は、前日の受付会場になっています。
フィニッシュ地点のすぐ近くで、屋内を広々と使えるので、ありがたい環境です。

Screenshot
リカバリーのために用意していた「アミノバイタルGOLDゼリードリンク」を飲んで、上着を着たら更衣室を後にします。
更衣室を出たら、エキスポ会場になっているので、記念撮影スポットで写真を撮らせていただきました。
会場を後にして、宿泊先のホテルに戻ります。
軽食と着替えを済ませて、大浴場がオープンする時間までカフェタイム。
大浴場がオープンすると、交代浴をしてリカバリーに努めました。
入浴後は、地元の人もおすすめのモツ鍋屋さん「田しゅう」へ。
走った後の一杯は最高です。
次の日は、朝は風呂とサウナに入ってゆっくり過ごし、昼から「小倉城」や北九州ラーメン「ぎょらん亭」を楽しみ、夕方の新幹線で帰ってきました。
まとめ
今回の北九州マラソンに参加しての感想は、
「レース前後のアクセスが抜群」
「大会規模が記録を狙うにはちょうどいい」
「後半の風がないと、走りやすい高速コース」
です。
新大阪駅から小倉駅まで、のぞみ新幹線で2時間12分ほどでアクセスでき、受付会場、スタート会場、フィニッシュ会場がすべて小倉駅の徒歩圏内なので、シャトルバス待ちなどのストレスが一切ないのはありがたかったです。
約1万人という参加人数も、記録を狙いたい場合は大きな混雑もなく、かといって人が少ない訳でもないちょうどいい参加人数だと思います。
スタート会場近くのホテルに宿泊して、スタート時間のギリギリまでホテルで過ごせたのも、トイレ待ちのストレスがなくて良かったです。
今回はレース後半の向かい風がなかったため、かなり走りやすく、向かい風対策で余力を後半に残していた分、今までで一番楽に自己ベストを更新する走りができました。
向かい風が強く吹いていると、また状況も変わってくるのかもしれませんが、自己ベスト更新を目指すための大会として、北九州マラソンはおすすめできる大会です。
今回の記事を参考に、ぜひ北九州マラソンで自己ベスト更新にチャレンジしてみてください。