「金沢マラソンってどんな大会なんだろう?」
「参加を検討しているので、金沢マラソンに関する情報を、実際に参加した人から聞きたい」
「金沢マラソン当日の移動も含めた流れを知りたい」
こんなお悩みが解決できます。
先日、「金沢マラソン2024」に参加してきました。
今回の記事では、大会レポートという形で、大会情報や当日の流れ、金沢観光までご紹介させていただきます。
この記事を読むことで、来年以降に参加を検討する際に、詳しい情報を得ることができます。
この記事を書いてる僕は、2つの医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有している日本で唯一のランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
金沢マラソン2024 大会情報
【大会の魅力】
金沢マラソンの魅力は、全部は食べきれないくらい充実したエイドを楽しみつつ、市街地や幹線道路、田園地帯などの変化に富んだコースを走れることです。
金沢マラソンのエイドは、名物のカツカレーをはじめとして、6つのスポットで地元の和菓子や洋菓子が2〜3種類ずつ配布されます。
ここまでエイドが充実している大会はなかなかありません。
コースは7つのゾーンをめぐることができ、それぞれ「歴史的景観ゾーン」、「中心市街地ゾーン」、「山側幹線ゾーン」、「学生のまち文教ゾーン」、「旧街道まちなみゾーン」、「白山連峰を望む田園ゾーン」、「駅西新都心ゾーン」と分かれています。
同じ風景ばかりだと飽きてきますが、金沢マラソンのコースはどんどん周りの風景が変わっていくため、飽きることなく楽しむことができます。
沿道の応援もほとんど途切れることはなく、幹線道路やトンネルの中など、「どっから入ってきたの?」と思うような場所まで応援してくれています。
野球が盛んな土地柄なのか、野球少年たちの熱心な応援が特に印象的でした。
充実したエイドや、変化に富んだコースを楽しめて、途切れることのない温かい応援を受けながら走ることができるのが、この大会の魅力です。
【日程】
10/27(日)
08:30 スタート
※毎年10月の第4週日曜日
【エントリー時期】
5月10日(金)10:00 〜6月20日(木)17:00まで
【参加費】
15,000円+決済手数料
【定員】
15,000名
【コース】
【レース攻略】
スタートしてからしばらくは市街地のメイン通りを走るため、道端も広くて走りやすくなっています。
5km〜11km過ぎまでは上り基調で、9kmを過ぎてからの残り2kmは更に傾斜が強くなります。
この11km過ぎまでの坂を登りさえすれば、後は下り基調になり、大きな上り坂はありません。
途中、道端が狭くなったり、多少のアップダウンは何度かありますが、強風が吹くこともなく、風景も変わっていくため、飽きることなく走れます。
コースだけ見れば、難所は序盤の坂道程度で、記録を狙いやすいコースと言えます。
ただし、問題は暑さです。
10月開催ということもあり、気温はスタート前から防寒しなくても寒さを感じず、走り出すとすぐに20℃を超えています。
コース途中に被り水スポットを用意してくれているくらいで、今回も熱中症と思われる方が倒れていたり、中盤で早くも足をつってしまっているランナーを何人も見ました。
暑さに強いランナーは、シーズン序盤の実力試しに記録を狙いにいくこともできますが、エイドが充実していて、風景も楽しめるコースなので、ファンランで走るのがおすすめの大会です。
【天気】
●天気
→晴れ
●気温
→午前9時・・・19.4℃ 最高・・・・22.6℃(正午)
●風速
→0.6〜2.8(m/s)
引用:気象庁(金沢)
【制限時間】
7時間
(08:30スタートからのため、第2ウェーブスタートの場合実質6時間45分)
【アクセス】
●行き
●帰り
【ペースメーカー】
【給水・給食】
【参加特典】
●受付会場
→帽子
→トートバック
●完走後
→完走メダル
→参加記念タオル
→アクエリアス500ml
→バナナ3本
→おにぎり1個
→とり野菜みそ1個
→ゴーゴーカレーパウチ1個
→プライドポテト神のり塩1個
【大会パンフレット】
https://www.kanazawa-marathon.jp/com/pdf/guidance_2024.pdf
金沢マラソン2024 大会レポート
ランナー受付
土曜日の午前中にサンダーバード→北陸新幹線に乗って金沢駅に到着。
金沢駅の兼六園口から出ると、金沢マラソンの垂れ幕と、その奥に鼓門が現れます。
この門を見ると、金沢に来たって感じがします。
そのまま地下に降りると、正面がエキスポ会場、右に曲がると受付会場になっています。
あまりのアクセスの良さにびっくりです。
エキスポ会場では、エイドのパネルや歴代のポスター、メダルや参加記念タオルが展示されていました。
参加賞のランニングキャップとトートバックを受け取った後は、企業展示ブースがいくつか出展されています。
受付とエキスポ合わせて1時間くらいかかると思っていましたが30分で終了。
たいした混雑もなく、サクッと終えることができました。
金沢観光①
予定より早く終わったので、先にホテルに行って荷物を預けることに。
スタート会場近くのホテルを取ったので、駅から20分ほど歩きます。
宿泊したホテルは「KOKO HOTEL Premier 金沢香林坊」
スタート会場からできるだけ近い所で探して予約しました。
大会パンフレットのスタート会場周辺図にもホテル名が乗っているくらい、スタート会場からすぐのホテルです。
荷物を預けて、金沢観光のスタートです♪
今回の金沢マラソンはファンランで走るので、観光も存分に楽しむ予定です。
まずは「近江町市場」へ。
「近江町山さん寿司」のボリュームたっぷりな海鮮丼でランチタイム♪
ランチを食べた後は、「金沢21世紀美術館」へ。
プールの中に入ることができる作品で有名な美術館です。
プールはネットで事前予約が必須ですが、運良くキャンセルが出てすぐに入ることができました。
美術館のすぐ近くには、日本三名園の1つである「兼六園」があります。
現代的な21世紀美術館からの古典的な日本庭園へ。
振れ幅がすごいですが、僕はこっちの方が落ち着いて好きですね。
兼六園の後は、「鈴木大拙館」へ。
僕の中で、今回の金沢観光のメインスポットです。
金沢が生んだ世界的・仏教哲学者である鈴木大拙氏は、世界に「禅」の文化を紹介した人です。
建物の中の「思索空間棟」では、坐禅を組むことができ、瞑想をするのに最高の空間でした。
鈴木大拙館で瞑想をして心を落ち着かせた後は、「能登ミルク せせらぎ通り店」へ。
おいしいジェラートをいただきました♪
今回の旅ランは能登の復興支援も兼ねてますからね。
ジェラートを食べた後は、ホテル近くのコンビニに立ち寄って明日の朝食の買い出しへ。
マラソン大会前日は、おにぎりやバナナ、ドリンク類の在庫がすぐになくなっていることが多いのですが、多めに在庫を用意してくれていたのか、15時の時点では問題なく購入できました。
買い出し後はホテルにチェックイン。
ホテル近くのスタバでコーヒーをテイクアウトして、のんびりカフェタイムです。
夕食は「8番ラーメン」を食べに行きました。
石川の加賀発祥の野菜ラーメンのチェーン店で、エキスポ会場にも出展されていました。
醤油味だとあっさりしていて食べやすく、マラソン前でも問題なさそうです。
ホテルに戻って、受付会場でもらったパンプレットなどを見ていると、「金沢マラソン文化施設特別割引チケット」などというチラシを発見!
チラシかアスリートビブスを持参すると、「金沢21世紀美術館」「鈴木大拙館」は無料で、「兼六園」は70円割引で入れたみたい。
合計で830円もお得に楽しめたようです。
他にも、銭湯の入浴無料券やハイボールの1杯無料券のチラシもあるため、ちゃんとチェックしておきましょう。
金沢観光を満喫しすぎて、本当に明日マラソンを走るのかという緊張感のなさ。
これもファンランで走るマラソンならではの楽しみ方です。
会場到着からスタートまで
朝は5時に起床。
余計な緊張感は一切ないので、バッチリ7時間睡眠です。
シャワーを浴びて身体を目覚めさせてから、スタート時刻の3時間前である5時30分ごろに朝食。
どこに行っても同じものが食べられるように、朝食はコンビニ食で統一しています。
・おにぎり2個
・カップみそ汁 1杯
・バナナ1本
・オレンジジュース 1パック
今回はレース中のエイドでも食べる予定のため、このメニューで十分です。
今回の完走予想タイムは3時間50分で申請していて、Fブロックでした。
運良くスタートブロックがホテルから3分の場所だったため、荷物だけ預けたらホテルに戻ってくることにしました。
7時スタートの手荷物預けに合わせて会場入り。
この時点で防寒着がいらないくらいの気温でした。
会場には既にたくさんのランナーが。
荷物を預けてたらホテルに戻り、ランナー整列の締め切り時刻10分前までホテルでゆっくり過ごします。
トイレも自分の部屋のトイレに好きなタイミングでいけるので、トイレ待ちのストレスはゼロ。
スタート会場近くのホテルを予約しておいて正解でした。
8時20分にランナー整列が締め切られ、スタートセレモニーで女優の浜辺美波さんがサプライズ登場。
会場が沸きました。笑
レース中
今回のレースの目標は、夫婦2人で一緒に走りつつ全エイド制覇!
金沢マラソンは全部食べていたらお腹いっぱいになるくらいエイドが充実しています。
そのため、食べきれない分はお持ち帰りするためにポーチとザックの両方を装備して準備は万端です!
8時30分になり、いよいよスタートです。
スタート地点では、ゲストの方々がお見送りしてくれます。
なかでも、浜辺美波さんの可愛さは半端なかったです。
スタート地点は撮影禁止とアナウンスされていたので写真は撮りませんでしたが、その代わり一番近くで拝見させていただきました。
人気女優のオーラをいただき、スタートからテンション上がってスタートできました。
スタート直後に左折して、金沢城公園と兼六園の間を通っていきます。
ここでは加賀友禅大使の皆さんと、地元のTV局の応援リポーターとして安田美沙子さんがお見送りしてくれていました。
金沢マラソン、スタートから豪華すぎじゃない?
金沢城公園や兼六園などの「歴史的景観ゾーン」を過ぎると、「中心市街地ゾーン」に入ります。
なんと、金沢駅の鼓門のすぐ前まで走ることができ、ここでは着物文化大使の皆さんがお見送りしてくれます。
金沢駅前を折り返すと、香林坊という中心街に入ります。
昨日、海鮮丼を食べた近江町市場の前も通りました。
香林坊を過ぎて橋を渡ると、「寺町寺院郡」を抜けて、「山側幹線ゾーン」に入っていきます。
9kmくらいから、金沢マラソンの最初で最後の難所である登坂が始まります。
急勾配ではないんですが、約2kmダラダラと坂道が続きます。
この時の気温は21℃。
ファンランなら寒くなくてちょうど良いくらいですが、記録狙いなら暑さが気になる気温です。
最高到達点は標高67m。
最高到達点を過ぎて、11.2kmで最初の給食所です。
ここでは、「五郎島金時ポッキー」と「金沢砂丘スイカゼリー」の2つでした。
トンネルの長さまで看板で教えてくれるという丁寧さ。
トンネルを2つ過ぎると、次は「学生のまち文教ゾーン」に入ります。
14.5km地点で、2回目の給食所。
ここでは、「笹寿し」、「ビーバー」、「フルグラボール」の3つでした。
この時点で、1人1個取って食べていたら、お腹いっぱいで食べ切れず、ザックにも入り切らないことに気付きます。
ここから先の給食所では、2人で1つ取ってその場で食べたいものだけ食べて、残りはザックにいれてお持ち帰りすることにしました。
ゆっくり走っていても、日差しが出ると暑さを感じるように。
学生ボランティアの子たちが水掛けをしてくれていました。
ありがとう!
17kmを過ぎると、「旧街道まちなみゾーン」へ。
コース幅が狭くなるのですが、通る道は普通に地元の方のお家の前でした。
大会運営のためにご協力ありがとうございます。
兼六園前まで戻ってきて、19.6km地点で3回目の給食所。
ここでは、「醤油の里かすてら」、「柴舟」、「いがら餅」の3つでした。
中間点を過ぎたあたりの沿道応援で、高校野球の応援歌が聞こえてくるなと思ったら、星稜高校の吹奏楽部でした。
星稜高校と言えば、松井秀喜さんを輩出した高校野球の強豪校です。
高校野球ファンの僕にとって、かなりの興奮ポイントでした。
星稜の建物が見えたので、星稜高校かと思ったらこれは学生寮のようです。
めっちゃきれいな建物でした。
25kmを過ぎると、「白山連峰を望む田園ゾーン」に入ります。
まっすぐな道に周りは田園風景、天候が良ければ白山連峰も見渡せるゾーンです。
ここで、ペースランナーをしている猫ひろしさんと遭遇。
「にゃー」と叫んで、一緒に走っているランナーをめっちゃ盛り上げてくれます。
撮影依頼にも対応されていて、さすが芸人さんって感じでした。
その代わり、撮影対応で立ち止まったりするので、ペース設定はバラバラです。笑
まっすぐ続いていた道を降りて、29km地点で4回目の給食所。
ここでは、「五郎島金時いしやきいも」、「五郎島金時ようかん」の2つでした。
そこから2.4km走ると、早くも5回目の給食所があります。
金沢名物の「カツカレー」です。
記録狙いなら完全にスルーしますが、今回はファンランなのでしっかりいただきます。
カツカレーエイドの奥に応援ステージがあるのですが、「金城大学ダンス部」の応援がエネルギッシュで最高でした。
30km過ぎて疲れを感じてくる時なので、応援はかなり力をいただけます。
金沢駅前に再び戻ってくると、35kmあたりから「駅西新都心ゾーン」が始まります。
道幅が広くて走りやすいコースですが、駅前から離れれば離れるほど沿道の応援がまばらになるため、精神的にはきつく感じるゾーンでした。
駅西新都心の広い道路を抜けて、37km地点で最後の給食所。
ここでは、「おだまき」、「ソルティ」、「金沢茶の間抹茶ショコラ」の3つでした。
示野橋を渡ると、ゴールまであと1kmです。
競技場に入る直前まで沿道の方が応援してくれます。
競技場に入ると、いよいよゴールは目前です。
目標のエイド全制覇は、お持ち帰り分も含めてですが達成です!
全エイドに立ち寄って、止まってはまた走るを繰り返したので、想像以上に脚は疲れました...笑
レース後
ゴール後は、混雑回避のため、大会公式のオールスポーツさん以外の写真撮影は禁止されています。
競技場を出ると、完走メダル→参加記念タオル→アクエリアス→バナナ3本→おにぎり→とり野菜→ゴーゴーカレー→プライドポテトとこれでもかというくらいお土産を渡されます。
給食所のお持ち帰り分も含めると、すごい量になってしまいました。
荷物を受け取って外に出て、写真が撮れそうな場所を探し、お決まりの記念撮影。
更衣室に戻って着替えを済ませ、いただいたバナナやおにぎりを食べてエネルギー補給した後は、シャトルバス乗り場に向かいます。
金沢駅方面とスタート会場方面の2つの方向に無料のシャトルバスが出ているのですが、金沢駅方面は倍以上の人数でした。
どれだけ待つのかと思ったら、大量のバスを動員してくれていて、10分待たずに乗れて、しかも全員着席できるように人数調整してくれていました。
25分ほどバスに揺られて、金沢駅前まで連れて行ってくれます。
ちなみに、スタート会場付近を降りてすぐの場所では、「金沢ハイボール」をいただけるようです。
2泊目の宿は、「アパホテル金沢駅前」です。
バスを降りて徒歩5分の近さ。
部屋は狭いですが、便利な立地と、大きな大浴場とサウナ、水風呂が完備されてあるのが決め手で予約しました。
アパホテルの大浴場はホテル宿泊者以外も利用することができるため、完走した後のランナーの方の利用も多く、13時〜18時は混雑するという張り紙がしてありました。
そこで、部屋のシャワーで汗だけ流し、先に夕食を食べに行くことに。
夕食に行った場所は、「金沢まいもん寿司 本店」
実は、自宅から自転車で行ける距離にも店舗があるのですが、金沢に行く機会があれば、一度本店で食べてみたいと思っていたので、今回行くことにしました。
金沢駅からタクシーに乗って約10分の場所にあります。
やっぱり現地で食べた方が、鮮度が違いますね。
夕食を食べた後は、ホテルに帰って落ち着いてからのお風呂タイム。
さすがに21時くらいになると空いていました。
サウナと水風呂にも入って、疲労の回復に努めます。
金沢観光②
朝は7時ごろに起床。
7時間寝ると、マラソン後でも目覚めがスッキリします。
ホテルで朝食を食べて、朝からお風呂とサウナタイム。
後泊した時の、この朝のゆったり過ごす贅沢な時間が好きです。
ホテルをチェクアウトする時に、大きな荷物だけ預けさせていただき、今日も金沢観光してから帰ります。
「長町武家屋敷跡」や「尾山神社」、「金沢城公園」を脚をほぐすがてら歩いて周りました。
昼食は事前に予約しておいた「うし重てらおか」へ。
能登牛を使った美味しい「うしまぶし」をいただきました。
平日でも予約していないと入れない人気店のようです。
食後は、「ひがし茶屋街」へ。
食後のデザートは「金箔ソフト」でしょ。
カフェは落ち着いた雰囲気でまったりできる「白磁」へ。
行きたいと思っていた所は全部行けました。
結局、マラソン後の夕食以外は、全部徒歩移動でいけちゃいました。
観光名所がぎゅっと近くに集まっているので、金沢は観光しやすい街でした。
食べ物も美味しいものがたくさんあるので、マラソンだけではなく、後泊もして観光とセットで楽しむことをおすすめします。
まとめ
今回の金沢マラソンに参加しての感想は、
「ファンランで走らないともったいない」
です。
全部食べ切れないくらいエイドが充実していて、移り変わる風景を楽しめるコース、沿道の方のたくさんの声援。
ファンランをするのに申し分がない条件が揃っています。
シーズン1発目の大会として、まずは金沢マラソンをファンランで走ってみてください。
そして、金沢観光も存分に楽しんでくださいね。