「ホノルルマラソンってどんな大会なんだろう?」
「参加を検討しているので、ホノルルマラソンに関する情報を、実際に参加した人から聞きたい」
「ホノルルマラソンの受付や当日の移動も含めた流れを知りたい」
こんなお悩みが解決できます。
先日、ハワイで開催された「ホノルルマラソン」に参加してきました。
今回の記事では、大会レポートという形で、大会情報や当日の流れをご紹介させていただきます。
この記事を読むことで、来年以降に参加を検討する際に、詳しい情報を得ることができます。
この記事を書いてる僕は、2つの医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有している日本で唯一のランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
ホノルルマラソン2023 大会情報
【大会の魅力】
ホノルルマラソンは、記録にこだわらず、ファンランで走るのにもってこいの大会です。
まず、制限時間がないため、関門に引っかかって途中リタイアしてしまう心配はありません。
ちなみに、今回の大会の最後のランナーは、16時間59分39秒でゴールしています。
スタート前の雰囲気も、日本のマラソン大会のような緊張感でピリピリした雰囲気はありません。
ノリノリの音楽が流れていて、DJが会場を盛り上げ、スタートの合図で花火が上がります。
まるでお祭りのような盛り上がりです。
コースは、街中のクリスマスイルミネーション→日の出→海沿いと景色の移り変わりを楽しむことができます。
沿道の応援の方もノリノリで、日本の声援とはまた違った、テンションの高い声援をもらいながら走ることができます。
純粋に走ることを楽しんでいるランナーが多いため、記録を狙って必死に走るのがバカらしく思えるくらいの雰囲気です。
気温が高く、アップダウンもそれなりにあるため、決して走りやすい大会ではありませんが、常夏のハワイを走っている高揚感を感じることができ、ファンランを思う存分楽しむことができる大会です。
また、海外マラソンでありながら、大会の日本事務局があり、日本語でサポートしてくれたり、旅行会社のパックツアーに申し込むと、送迎などのサポートもしてくれたりします。
そのため、初めての海外マラソンの方でも安心して参加することができます。
【日程】
12/10(日)
05:00 スタート
※毎年12月の第2日曜日
【エントリー時期】
アーリーエントリー:
→2023年4月21日(金)~2023年5月16日(火)
1期エントリー:
→2023年5月26日(金)~2023年10月11(水)
2期エントリー:
→2023年10月12日(木)~2023年11月15(水)
【参加料】
アーリーエントリー: ¥26,000
1期エントリー: ¥32,000
2期エントリー: ¥38,000
ホノルル現地: $400
+事務手数料5%
【定員】
なし
※現地のEXPO会場にて前日までエントリー可
【コース】
【レース攻略】
ホノルルは日本との時差が-19時間あるため、現地に到着すると時差ボケを起こしてしまいます。
また、スタート時刻が午前5時のため、午前2時ごろには起きて朝食を取る必要があります。
そのため、スタートラインに立つまでに、時差ボケや早朝スタートのスケジュールに対して、コンディションを合わせられるかが重要になります。
ハワイに来てテンションが上がり、遅くまで遊んでしまってはコンディションは整いません。
レースに備えて、いつもより早めの時間に寝るように心がけておきましょう。
コースの難所としては、12km〜13kmにあるダイヤモンドヘッド付近の上り坂です。
その他にも、細かなアップダウンがあるため、決して平坦で走りやすいコースではないことは頭に入れておきましょう。
また、18km付近から約6km続く高速道路は景色が変わらないため、精神的な難所と言えるでしょう。
折り返してまた走ることになるので、すれ違うランナーから元気をもらいながら走りましょう。
高速道路でのすれ違いでは、芸能人に会えるかもしれません。
今大会は、小島よしおさん、江頭2:50さん、元プロ野球選手の杉谷拳士さんなどが走られていました。
完走タイムが4時間30分を超えるペースで走っている場合、高速道路の前半は強い日差しを正面に受けながら走ることになります。
帽子やサングラスでしっかりと日差し対策をしておきましょう。
高速道路を降りて、ハワイで一番の高級住宅地であるカハラ地区を抜けると、最初の難所でもあったダイヤモンドヘッドの上り坂がまた待ち構えています。
ここをクリアすれば、ゴールまであと2kmほど。
左手にキレイな海が広がっているので、景色を味方に最後の一踏ん張りです。
ゴール会場のカピオラニ公園に帰ってくると、沿道の沢山の方に声援をもらいながらゴールすることができます。
【天気】
●天気
→晴れ時々曇り
●気温
→午前5時・・・22℃ 最高・・・・28℃(午前9時)
●風速
→3〜6(m/s)
【制限時間】
なし
※午後2時でゴール会場でのランナーサポート終了
【アクセス】
●行き
ホテルから徒歩または大会シャトルバス
ツアーで申し込んだ方はツアーの送迎バス
●帰り
徒歩またはbiki
交通規制が解除されていれば、バスやトロリー、タクシーなど
【ペースメーカー】
なし
※ツアー会社による私設ペースメーカーがいる場合もあり
【給水・給食】
●3〜4kmごとに水またはゲータレード(ゲータレードは14km以降)
●14kmと28kmでChargel(inゼリーのアメリカ版)
【参加特典】
●完走後
→フィニッシャーTシャツ
→完走メダル
→ミネラルウォーター
→マラサダ
→バナナ
【大会パンフレット】
【大会結果】
出走数 19,178人(内日本人5,887人)
ホノルルマラソン2023 大会レポート
ホノルルマラソンEXPO
ホノルルマラソンは、前日までにナンバーカードを受け取りに行く必要があります。
場所は「ハワイ・コンベンションセンター」の1階です。
滞在するホテルから歩いて10分程度の距離だったため、歩いて会場に向かいました。
受付会場は、スタート会場であるアラモアナセンター前の近くにあるため、ホテルもこの辺りにとっておくと便利です。
事前にメールで送られてくる引換票をスタッフの方に提示して、ナンバーカードを受け取ります。
ナンバーカードと共に、希望すれば荷物預かりの袋も受け取れます。
ゴール会場のカピオラニ公園で、前日の10時〜17時までに専用の袋に入れて衣類などの荷物を預けることができます。
僕は袋にサンダルと汗拭きシート、折り畳みのザックを入れてゴール会場まで預けに行きました。
ナンバーカードを受け取ると、日本のEXPO会場と同じように、大会公式グッズの販売や様々なショップが出店しています。
日本では見ないブランドばかりだったので新鮮でした。
今大会の優勝者に送られる優勝メダルが展示されていました。
純金のメダルなので、その価値なんと150万ドル(日本円で225万円)するそうです。
EXPO会場では、木曜日から土曜日まで様々なイベントが開催されています。
大会HPに事前に告知されるため、興味のあるイベントがあれば時間を合わせて参加してみてください。
会場到着からスタートまで
夜は午後7時にベッドに入り、午前2時に起きました。
朝食はおにぎり2個とカステラ、オレンジジュースです。
ホテルを出る前に、追加でエネルギージェルを摂りました。
おにぎりは現地でも調達できますが、1個400円〜500円くらいします。
日本から非常食向けのおにぎりを持参すると、コスパも良いのでおすすめです。
スタート会場へはホテルから徒歩で25分程度だったので、歩いて向かいました。
ホテルの外に出ると、歩いて向かっている方がそこらじゅうにいるため、道に迷う心配はありません。
人の流れに合わせて歩いていくと会場に到着。
気温はこの時点で22℃あったため、半袖短パンのままでも全然寒くありませんでした。
現地の方の情報では、以前は肌寒くて雨ガッパなどで防寒が必要でしたが、ここ数年はスタート前から20℃を超えていて、防寒の必要がなくなってきているようです。
トイレは混雑すると聞いていましたが、マップの記載とは違い、2つのブロックに分かれていて、スタート位置寄りのトイレは10分程度の待ち時間で利用できました。
トイレ事情は日本の大会の方が醜いですね。
スタートブロックは、一応タイムごとにゾーン分けされているのですが、スタッフがいて明確に分けられている訳ではありません。
そのため、好きなゾーンに行こうと思えばいくらでも行けます。
にもかかわらず、少しでも前に陣取ろうというランナーはおらず、なんなら前のブロックの方が空いているくらいでした。
この緩い感じが、ホノルルマラソンって感じで良いですね。
エントリー時の申告タイムで、緑のゾーンに分けられていたため、一番前にある緑のゾーンまで移動しました。
色分けされた旗が目印になりますが、周りが暗いので少し分かりにくいかも。
スタート会場では、ノリノリの音楽をかけてDJが盛り上げてくれています。
午前5時になると花火が上がり、いよいよスタートです。
レース中
1番前のゾーンからのスタートだったので、スタート位置を通過するまで約2分ほどでした。
花火は10分間上がっているのに、早くも背中越しに。
ゆっくり花火を楽しみたい方は、後方からスタートした方が最後まで楽しむことができそうです。
1番前のゾーンからのスタートなのに、周りのランナーのペースはキロ6分程度。
サブ4より速く走ろうというランナーはかなりの少数派です。
今回のレースの目標は、前回の「東北・みやぎ復興マラソン」と同じく、妻と一緒に最後まで笑顔で楽しく走るファンランです。
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東北・みやぎ復興マラソン2023 【大会レポート】
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スタートからまずは西に向かい、ダウンタウンをぐるっと回って帰ってきます。
途中、クリスマスイルミネーションを楽しむことができます。
真夏のクリスマスってなんだか新鮮でした。
6kmで元のスタート会場に戻ってきて、今度は東に向かいます。
ワイキキのメインストリートのカラカウア通りを走ります。
普段は交通量の多いメインストリートを封鎖して走れるので、大阪マラソンで言うと御堂筋を走っている感じですね。
カラカウア通りを抜け、ゴール会場のカピオラニ公園を横切っていくと、ダイヤモンドヘッドの坂道が待ち構えています。
ここで少しずつ日の出が近づいて、薄明るくなってきました。
ダイヤモンドヘッドの坂道は結構ハードで、既に歩き出す人もチラホラ。
登り切った後の日の出がキレイでした。
カハラ地区を抜けると高速道路に入ります。
ここからは退屈な景色が続くのですが、一ヶ所だけキレイな海の景色を楽しむことができました。
高橋尚子さんがコース脇で応援されていたので、写真を撮っていただきました。
ありがとうございます。
高速道路を一旦降りて、ハワイカイのエリアへ。
28km付近で海沿いを走ることができます。
「Chargel」というinゼリーのアメリカ版のエネルギージェルが、14km地点と28km地点で配分されていますが、エントリー数の半分の量しか用意されていないようです。
6時間以上かけて走る予定の方は、公式エイドや私設エイドをあてにせず、自分でエネルギージェルを用意しておきましょう。
ハワイカイをぐるっと回って、また高速道路に入ります。
景色は楽しめませんが、すれ違いのランナーから元気をもらいながら走ります。
ここは芸能人ランナーと遭遇する確率が高いエリアなのですが、TBSのクルーがいるのが分かったくらいで、後は全然分かりませんでした。
ずっとすれ違いのランナーを見るのも疲れてくるので、ここは走りに集中です。
高速道路を降りると、またカハラ地区を抜けていきます。
このエリアは、海外を走っている雰囲気を感じられて良かったです。
カハラ地区を抜けて、最後のダイヤモンドヘッドの坂道はハードですが、海沿いコースの絶景が最後のパワーをもらえます。
なんと私設エイドでビールまで配っていました。
ここは安全のために、ゴールした後までお預けですね。
ダイヤモンドヘッドの坂道をクリアすると、後は下っていって、カピオラニ公園のゴール会場に入っていきます。
最後は両サイドから沢山の声援をいただきながらのゴールでした。
レース後
ゴール後は、完走メダル→水→フィニッシャーTシャツを受け取りながら進みます。
預けていた荷物を受け取り、フィニッシャーTシャツに着替えて記念撮影。
会場では、マラサダとバナナも配ってくれています。
マラサダとバナナで糖質補給をしつつ、自分のゴールシーンを映像で見ることができます。
帰りはシェアサイクルのbiki に乗ってホテルへ。
滞在中の移動は、このbikiが大活躍でした。
マラソン後は、ワイキキビーチでパラソルとラウンジチェアをレンタルして、のんびりとリラックスタイム。
マラソン後にクールダウンを兼ねて海を楽しめるのも、常夏のハワイで開催されるホノルルマラソンの魅力の1つですね。
まとめ
今回のホノルルマラソンに参加しての感想は、
「これぞ、ファンランを思う存分楽しむための大会」
「ただし、時差ボケや早朝スタートでコンディションを合わせずらいことや、暑さやアップダウンのあるコースなど、ハードな一面もある大会」
です。
ホノルルマラソンは制限時間がないため、「初めてのフルマラソンはホノルルマラソン」と考えている方もいらっしゃると思います。
初めて走るにしてはハードなコースなので、辛すぎて最初で最後のマラソン大会にならないように、しっかりと練習を積んでから参加してくださいね。
既にフルマラソンを走ったことがあり、初めての海外マラソンとして参加する場合は、コンディションさえ合わせられれば、最高のファンランを楽しむことができます。
ぜひ、参加してみてください。