「東北・みやぎ復興マラソンってどんな大会なんだろう?」
「参加を検討しているので、東北・みやぎ復興マラソンに関する情報を、実際に参加した人から聞きたい」
「東北・みやぎ復興マラソン当日の移動も含めた流れを知りたい」
こんなお悩みが解決できます。
先日、仙台市周辺で行われた「東北・みやぎ復興マラソン」に参加してきました。
今回の記事では、大会レポートという形で、大会情報や当日の流れをご紹介させていただきます。
この記事を読むことで、来年以降に参加を検討する際に、詳しい情報を得ることができます。
この記事を書いてる僕は、2つの医療系国家資格(鍼灸師・柔道整復師)と栄養指導の資格(スポーツ栄養医学指導士)を保有している日本で唯一のランニングトレーナーです。
「膝や足の痛みに悩まされない走り方」「より軽やかで、より効率的な走り方」「全くのランニング未経験者からフルマラソン完走まで導くサポート」の指導を得意としています。
今までに1,000名以上のランナーのお悩みに対してアドバイスしてきた実績があります。
目次
東北・みやぎ復興マラソン2023 大会情報
【大会の魅力】
東北・みやぎ復興マラソンの1番の魅力は、たくさんの「ありがとう」の言葉をいただきながら走ることができることです。
復興マラソンというだけあって、東日本大震災からの復興に寄与することを目的に2017年からスタートしました。
コースの3/4が津波の浸水域になっていて、津波の被害にあった地域の方々のサポートのもと運営されています。
そのため、コース上の各エイドのボランティアの方々や沿道の方々の応援が、「頑張れ」だけではなく、「来てくれありがとう」や「走ってくれてありがとう」という言葉をかけてくれます。
マラソンを走ることで、そんな心温まる言葉をかけてくれる大会は初めてでした。
また、エイドステーションの提供物が充実していることも魅力と言えるでしょう。
仙台の名物である牛タンをはじめ、帆立の浜焼きやずんだ餅、地元のお米を使ったおにぎりなど、18種類もの提供物がありました。
ゴール後には、気仙沼のフカヒレを使ったフカヒレスープまで振る舞われます。
たくさんの「ありがとう」をいただきながら、地元の名産を堪能して走ることができ、大会に参加することで、復興にも一役買うことができるのがこの大会の魅力です。
【日程】
11/05(日)
09:10 スタート
【エントリー時期】
2023年3月17日(金)12:00~7月24日(月)23:59 ※先着順
RUNNETもしくはLAWSON DO!SPORTでエントリー
※今回は、1次募集で定員を満たさなかったので、07/25(火)〜08/20(日)までレイトエントリー(先着順)がありました。
【参加料】
14,000円(+手数料5%〜5.5%)
【定員】
12,000人
【コース】
【レース攻略】
仙台市内にある弘進ゴムアスリートパーク前からスタートして、仙台市内→東部復興道路→仙台国際空港付近を走り、名取市文化会館前でゴールする、復興の軌跡を感じられるコースです。
高低図をみると、高低差が15mを超えることはなく、レース後半はアップダウンがほとんどないようにみえます。
フラット基調で記録も狙いやすいコースではありますが、レース後半になっても細かなアップダウンはあるため、油断しないように注意が必要です。
仙台市内を抜けて東部復興道路に入ってからは、10km以上の田園景色が続き、応援の人も少なくなります。
ここでメンタルが折られないように走れるかが、レース攻略のポイントとなります。
飽きてきたころにちょうどエイドが現れるので、ボランティアの方々から元気をもらって走り切りましょう。
東部復興道路を通過すれば、かわまちてらす閖上でまた多くの応援をいただき、折り返しコースでスライドするランナーに刺激をもらいながらゴールを目指すことができます。
仙台空港アクセス線の高架下まで戻ってくると、段々と沿道の方も増えていき、ゴール前では沢山の方が迎えてくれます。
高低差が少なく、折り返しも少ないため、記録を狙いにいけるコースとは言えます。
ただ、11月初旬はまだ暑さが残っているため、充実したエイドを楽しみながらファンランするのがおすすめの大会です。
【天気】
●天気
→曇り
●気温
→午前9時・・・15.1℃ 最高・・・・16.9℃(午後2時)
●風速
→0.9〜3.0(m/s)
引用:気象庁(仙台市)
【制限時間】
6時間30分
(09:10スタートより)
【アクセス】
●行き
宮城野原駅より徒歩約3分
JR仙台駅より徒歩約30分
●帰り
名取駅まで徒歩約12分
杜せきのした駅まで徒歩約11分
館腰駅まで無料シャトルバスで約12分
荒井駅まで無料シャトルバスで約30分
【ペースメーカー】
A.B.Cブロック→3時間、3時間30分
D.E.Fブロック→4時間、5時間
G.H.Jブロック→4時間、5時間、完走応援隊
K.L.Mブロック→5時間、完走応援隊
【給水・給食】
【参加特典】
●事前郵送
→大会Tシャツ
●完走後
→完走メダル
→フィニッシャータオル
→ミネラルウォーター
【大会結果】
出走数 8,127人
完走数 7,723人
完走率 95%
【大会公式ページ】
東北・みやぎ復興マラソン2023 大会レポート
会場到着からスタートまで
荷物預けエリアは、JR宮城野原駅を出てスグのところにあります。
今回は、仙台駅の東側のホテルに宿泊していて、ホテルから会場まで徒歩25分程度だったため、歩いて会場に向かうことにしました。
会場の近くには、楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場があります。
野球好きの僕には少しテンションが上がる瞬間でした。
荷物預けエリアは広くとられていて、水やポカリが飲める給水エリアや、エネルギージェルなどを買い足せる協賛社エリアが設営されています。
ただ、地面が舗装されていない砂利なのが少しネックですね。
更衣室以外で上着を脱いで鞄に荷物をまとめようとすると、砂があちこちに付いてしまいます。
混雑具合によりますが、更衣室を使う方が安全でしょう。
雨が降っているともっと悲惨なことになりそうです。
スタートまでの流れは、
08:10にスタートブロック整列開始
↓
08:45までに荷物預かり終了
↓
08:55までにランナー整列終了
↓
09:10スタート
となっています。
僕は07:45に会場入りして、トイレと着替えを済ませて08:20に荷物預け完了、08:45にはEブロックに入りましたが、すでにブロックの最後尾でした。
ちなみに、今回の申請タイムは3時間50分くらいで申請していたと思います。
Eブロックは4時間ペーサーのいるブロックなので、ちゃんと申請タイム通りのブロックに振り分けられたようです。
トイレの数は多い方なので、08:00時点では5分程度の待ち時間で利用できました。
さすがに08:30ごろになると男女ともに渋滞していたので、タイミング良く行けるようにしたいですね。
比較的渋滞が少ないトイレは赤丸の所です。
レース中
今回のレースの目標は、とにかく大会を楽しむファンランです。
スタートからゴールまで、妻と一緒に最後まで笑顔で走りを楽しめたらオッケー。
Eブロックの最後尾は、スタートラインまで1分24秒のロスでした。
Eブロックでこのロスタイムは、都市型大会としてはスムーズな走り出しだと思います。
スタートから1.5km地点で早速のトイレタイム。
スタート前は15℃前後の気温でしたが、待っている間に肌寒く感じて、すぐにトイレに行きたくなってしまいました。
その後も身体が温まりきらず、11.2kmで早くも2回目のトイレタイム。
序盤でトイレに行ってしまったことで、かなりのペースダウンを余儀なくされます。
スタートから15kmの高砂橋を過ぎるまでは、道幅が狭い場所が多く、団子状態が続くため、周りのランナーとペースを合わせて走る必要があります。
記録を狙いたい人は、トイレに行きたくなっても、せめて10kmを過ぎるまでは我慢しましょう。
今回はファンランなので、エイドは全て立ち寄りました。
エイドの模様をお届けしますので、ファンラン予定のランナーは要チェックです。
11.2km地点の「米粉のバームクーヘン」と「パッションサイダー」
14km地点の「バナナ」と「チョコレート」
東部復興道路に入ると、田園風景が10km以上続きます。
風向きがやや追い風傾向なのがまだ幸いでした。
過去10年の気象状況では、追い風5回、向かい風4回、横風1回だそうです。
最大瞬間風速が10m前後になることも多いそうなので、今回は走りやすい環境でラッキーでした。
東部復興道路を走っていると左側に見える「旧荒浜小学校」を前日に訪れて、津波が来る前には、この辺り一体に住居が沢山あったことを知りました。
それが今は何もありません。
今ここを走れているのは当たり前じゃないことを、自らコースを走ることで、より一層感じることができました。
貴重な経験となりますので、ぜひ、「旧荒浜小学校」は事前に訪れてみてください。
さて、話はレースに戻って…
17.9km地点の「くるみゆべし」と「ずんだ茶巾」
20.2km地点の「りんご」
22km過ぎでは馬術場があり、サラブレッドが応援してくれます。
ここの馬も、津波の時は流されてしまったようで、中には5kmも流された馬もいたようです。
22.5km地点の「非常食(ようかん)」
24.4km地点の「甘酒」と「ショコラ」
ここまでキロ5:30前後のペースで走ってきましたが、ショコラは早くも売り切れでした…
横断幕を掲げての応援に胸が熱くなります。
27.6km地点の「帆立の浜焼き」と「牛タン」と「笹かま」
ショコラの時のように売り切れを心配していましたが、在庫はたっぷりあるようです。
「焼き立てだよー。もっと食べていきー。」
と太っ腹なエイドでした。
30.5kmの「たかたのゆめ おにぎり」
地元のブランド米を使ったおにぎりです。
大きいサイズと小さいサイズの2パターンありました。
おにぎりエイドの奥にあるウォールアート。
「さとうたけし」さんという有名な画家さんが、2019年に描かれたようです。
横断幕の応援メッセージに心動かされます。
34.1km地点の「三種のパプリカ香るガスパチョ」と「きゅうりのピクルス」
36.8km地点のメッセージボードに力をもらえます。
仙台空港アクセス線の高架下まで戻ってくると、沿道の方も増えてきます。
応援の力で、しんどさも忘れさせてくれます。
41km地点の最後のエイドは「仙台七夕(琥珀糖)」
ゴール前になればなるほど沿道の方が多くなり、たくさんの声援をもらいながらのゴール!
最後まで笑顔で楽しく走るという目標も達成です!
レース後
ゴール後は、フィニッシャータオル→完走メダル→水を受け取りながら、流れるように進みます。
他にも協賛社の方から、ウェットシート、冷タオル、アルコール消毒スプレー、レトルトご飯、レッドブルをいただきました。
すぐ奥で手荷物預かりがあるので、荷物を受け取ります。
更衣室は名取市民体育館を使えるので、ゆったりと着替えることができます。
着替えて体育館を出ると、ランナー限定で「ふかひれスープ」がお待ちかね。
ゼッケンの確認があるので、すぐに差し出せる準備をしておきましょう。
ゴール地点では、復興マルシェエリアがあり、たくさんの屋台で賑わっていました。
走りながら沢山の補給食を楽しんだので、持参していたバナナで糖質補給をすれば充分。
屋台ゾーンはスルーして、お風呂に行くことにしました。
ゴール地点から名取駅方面に歩いて約30分の所にある「極楽湯」です。
徒歩30分と少し距離はありますが、ゴール地点から最寄りのお風呂になるため、沢山のランナーさんで溢れていました。
仙台駅まで戻る方は、駅前に温泉があります。
ちなみに、帰りのアクセスですが、ゴール会場から最寄り駅まで徒歩11〜12分で着き、シャトルバスも2方面に運行されています。
合計4方面に繋がっているため、人混みで混雑することなく、ストレスなく帰ることができます。
走り終わった後には嬉しい環境ですね。
まとめ
今回の東北・みやぎ復興マラソンに参加しての感想は、
「沢山の温かい応援をいただき、沢山のエイドを楽しみながら走ることができる、ファンランにもってこいの大会」
です。
記録を狙いたいランナーにとっても、アップダウンが少なくて、折り返しも少ないため、11月初旬開催の大会としては走りやすい大会となっています。
年内の勝負レースの1つとして参加するのもありでしょう。
東北・みやぎ復興マラソンは、ファンランで楽しむ大会として、自信を持っておすすめできる大会ですので、ぜひ一度参加してみてくださいね。